FXにおいて、他通貨の対円取引の場合は、他国通貨建の直後に自国通貨建を取り扱うときが特に危ういです。
たとえば、まず対円の豪ドルの場合、FXの円相場と対米ドルの豪ドル相場(他国通貨建)のbid同士およびoffer同士を掛け合わせて、両サイド算定しレート提示します。
その取引を行った直後、次に対円のスイスフラン(自国通貨建)の案件が入ってきたりすると、誤って再びbid同士およびoffer同士を組み合わせたレートを提示してしまいがちなのです。
「USD=90.50-52 JPY」かつ「IUSD=1.0348-50 CHF」のとき、スイス/円は本来ならbidが87.44円(=90.50/1 .0350),offer「が87.48円(=90.52/1 .0348)。とするべきところを、間違ってbidなら87.46円(=90.50/1.0348),offerの場合でも87.46円(=90.52/1 .0350)とレート提示してしまう初歩的なミスです。
共にFX市場実勢の理論値から2銭(=87.46-87.44,=87.48-87.46)もお得なレートなので、取引相手にはさぞかし満足して頂けたことであろう。その分こちらは、“出血大サービス”のとんでもない“マーケットメーカー”を演じてしまったのです。
1スイスフランにつきわずか2銭でも、元本が何百万あるいは何千万スイスフランの案件も多いので、実額ベースでは少なからす損失を被ります。
今思い出してもため息が出てきますし、時々夢にも現れます。
FXの市場慣行により、一旦約定された取引は取消不可能。しかも取引相手からレートを求められたら、速やかに提示しなければならないです。
FXねずみ小僧(次郎吉さん)のブログも参考にしてみてください。
周囲の先輩に事前チェックを依頼するのも、自分で慎重に何度も計算して確かめるのも、時間的に到底無理な状況。自分1人で正確にかつ速やかに自信もってレートを提示できるよう、腕を磨いていくしかないのです。
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