FXの為替変動に三つの主要な要因がありますが、「貿易に関する需給」について、日本とアメリカの問の輸出入で考えてみることにしましょう。
たとえば、日本の企業がアメリカに工業製品を輸出して、代金1万ドルを手に入れたとします。
世界の貿易の代金決済はドル建てが多く、日本の場合、輸入では約8割、輸出では約6割をドル建てで行っています。ですから一般的にドル建てで考えていいでしょう。
ともかく、手に入れた1万ドルは持っていても日本国内では使えません。企業は従業員に給料を、また材料の仕入れをした商社などに材料代を、円を使って支払わなくてはなりません。
この時、FX市場で1万ドルが売られて、円に交換されます。つまり「円買い・ドル売り」になるのです。金融市場ではドルの供給増、その反対の円の需要増となってあらわれます。
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もし、こうした企業がたくさん出てくる、つまりそれは日本の輸出が好調だ、という意味ですが、そうするとドルは市場で余り気味になってFX相場は安値にふれ、一方、円は市場で少なめになって高値にふれます。これが「円高・ドル安」です。
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